Yoko YAMADA / 山田 陽子 准教授
研究テーマ
- 感情資本主義 emotional capitalism の観点から、現代社会の諸問題について理論的・経験的に研究する。ならびに、感情資本主義論の社会学史上の意義について検討する。
- 社会学史について、感情・情動と合理性の観点から再読・再編する。
- 「死にたさ」の社会学。「死にたさ suicidal feeling 」をめぐる感情規則と感情管理、社会規範、社会保障と社会福祉制度の分析を通して、近代と死・生について考察する。
主要な業績
単著
山田陽子,2019,『働く人のための感情資本論-パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの
社会学』青土社.
山田陽子,2007,『「心」をめぐる知のグローバル化と自律的個人像-「心」の聖化とマネジメ
ント』学文社.
編著
中島道男・岡崎宏樹・小川伸彦・山田陽子編, 2021,『社会学の基本 デュルケームの論点』
学文社.
分担執筆
Yoko YAMADA,2017,Suicides in Worker Accident Insurance: Riskization and Medicalization of Suicide in Japan, Stéphanie,C. and Adeline,G.(ed.), Psychosocial Health, Work and Language; International Perspectives towards their Categorizations at Work, pp.157-172, Springer.
山田陽子,2011,「メンタルヘルスケアの社会学」藤村正之編『いのちとライフコースの社会学』pp.183-193,弘文堂. など。
学術論文
山田陽子,2022, 「資本主義と感情-感情の消費、愛さないこと、『ネガティブな関係性』」『臨床心理学 増刊14号:心の治療を再考する―臨床知と人文知の接続』,pp.82-89, 金剛出版.
Yoko YAMADA,2022, Living with Suicidal Feelings; Japanese Non-Profit Organizations for Suicide Prevention amid the COVID-19 pandemic, Japanese Journal of Sociology, 31(1), pp.42-55. など。
MISC
山田陽子, 2022, 解説 in『ハッピークラシー:「幸せ」願望に支配される日常』(E.カバナス・E.イルーズ), pp.205-210, みすず書房.
山田陽子, 2022, 「コロナ・パンデミックと自殺」『学術の動向』9 月号, pp.23-29, 日本学術協力財団.
山田陽子,2021a, 「感情知と感情資本」『現代思想』49(13), pp.147-156,青土社.
山田陽子,2021b, 「『共感』の文化とハラスメント―『冷たい親密性』が生み出す病」『労働調査』608,pp.23-30.
山田陽子,2021c, 「ハラスメントの冤罪-アカハラ、カスハラ、セクハラのはざまで」『都市問題』112, pp.23-29.
山田陽子,2021d, 「家族というゾンビ―E.デュルケーム『自殺論』を再訪する」『現代思想』49(2), pp.107-118, 青土社.
山田陽子, 2020a, 「感情の消費-感情資本主義社会における自己の真正性」『臨床心理学 増刊12号:治療は文化である―治療と臨床のエスノグラフィ』pp.56-61.
山田陽子,2020b, 「パンデミックに浸食される『日常』-文化、教育、不安道徳」『現代思想』48(7),pp.240-246, 青土社.
山田陽子,2018, 「ワーキング・マザーの『長時間労働』-ワーク・ライフ・過労死?」『現代思想』46(17),pp.137-146, 青土社. など。
Education
2004年 神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了 学位:博士(学術)
Profile
2019年 紀伊国屋じんぶん大賞 2020 第29位(『働く人のための感情資本論』)
2007年 日本社会学史学会奨励賞受賞
2005年 専門社会調査士
2003年 社会福祉士
Projects
-
Projects
阪大×洲本市 域学連携プロジェクト
2023年度の「社会環境学実験実習3」では、「“ワーケーション”にみる“働くこと”の多様性とまちづく […] -
Projects
多様性の中のウェルビーイング
本プロジェクトでは、ウェルビーイングの多様性について他部局や一般市民の方との連携のもとに考えていきま […] -
Projects
De-cilo(デサイロ)
De-silo PROJECT( https://desilo.substack.com/about […] -
Projects
「集合意識」から「情動の社会学」へ―デュルケーム社会学の現代的展開|科研費 基盤…
古典的な社会学の学説理論研究と最先端のそれとはシームレスなはずだが、近年、研究対象や領域の多様化もあ […]