古典的な社会学の学説理論研究と最先端のそれとはシームレスなはずだが、近年、研究対象や領域の多様化もあって「社会学」のディシプリンが見えにくくなっている。本研究プロジェクトでは、古典の知と最先端の知を架橋し、事例研究に即しながら研究を深め、ひとつの視座へとまとめあげることを目的とする。
具体的には、①「こちら側」と「あちら側」の双方における「われわれ」のあり方を追究する鍵としてデュルケームの〈集合意識〉概念に注目し、②その理論的ポテンシャルを、国際的に進展が著しい〈感情の社会学〉の先端的成果に接続しつつ、③過去・現在・未来という軸で整序した様々な事例について調査と理論的な考察を行うことにより、④<情動の社会学>という観点から、古典から現在にいたる社会学の学説理論を再考・再編することをめざす。
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担当: 山田 陽子